美里町の株式会社デ・リーフデ美里(以下、DL美里)は、町内のハウスをリノベーションし、県内最大級となる約2haの施設で、令和6年3月から養液栽培の大玉トマトを周年生産しています。
近年、夏季高温に伴い、九州や関東のトマト主産地(熊本県、栃木県等)では、夏季の栽培が非常に困難になっていますが、DL美里でも、昨年はトマトの高温障害が発生し、夏場の収量が伸び悩みました。
そこで、今作では、耐暑性品種の導入や遮光・遮熱塗布剤の活用のほか、ハウス内の環境特性をデータ化して振り返り、定期的に関係機関との情報共有を行うことで、高温対策を実施しました。
その結果、今作の夏越し栽培では、最もハウス内の温度が上がる7〜9月にも、鈴なりの大玉トマトが実り、収量を落とすことなく暑い夏を越すことができました。
一般的な施設トマト栽培の累計反収は約10t/10aとされますが、DL美里の今作の累計反収は、効果的な高温対策を行ったこともあり、約40t/10aが見込まれています。
<問合せ先>
宮城県美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115